家族のためにする家事は、基本的に無償です。


【ワンオペ育児】夫の帰りがいつも遅い…先輩ママに聞いた、5つのイライラ対処法

見返りを求めない「無償の愛」は尊いとされますが、家事は見返りを求めないでやるには、あまりに重労働です。せめて、ありがとうのひと言があれば報われるものの、やって当たり前くらいに思われているふしもなきにしもあらず。


在宅でできる、自分のペースでできる、といった利点(?)がないわけではないですが、とにかくやればやるほどキリがなくなるのが家事。

公私のボーダーラインも引きづらく、企業だったら余裕でブラックと言われるレベルかもしれません。

特に、子どもが生まれると、予測不能な仕事は一気に増えます。同時にそれまで夫のためにしてあげていたことには手が回らなくなったりして。夫の家事能力がはっきりわかるのもこの頃ですよね。

家事に対価を求めるべきかどうかはともかく、家事の問題は、家庭の平和を維持するために、避けては通れない問題です。

とりわけ、産後に夫への不満がたまっている方は、特に早めに取りかかった方がいいですね。たとえば、家事の外注を考えてみることで、パートナーシップの改善につながるかもしれません。

家事代行サービスは数十年前まではなかった職種です。それ以前は「お手伝いさん」という職種がありましたね。

お手伝いさんは、日本ではごく一部のお金持ちしか雇えないもの、というイメージが強かったと思いますが、家事代行サービスであれば、スポットで依頼することも可能ですし、だいぶ敷居が低くなったのではないでしょうか。

家事にまつわる夫婦ゲンカの不毛さ

それはある日突然、気がつくところから始まります。

共働きなのに、保育園のお迎えはいつもママ。あれ? でも私も働いているのに、といったん違和感を覚え始めると、家のことや子どものことは私ばっかりやっている、という気持ちになってきます。

そうなると、夫の定義が「家ではなにもしない人」「子育てのいいとこだけ取る人」に変わってくる危険も!もっとひどいと、「月に一度給料を運んでくる人」にまで落ちるケースもありますよね。

夫婦ゲンカでよくあるのは、「あなたはなにもしてくれないじゃないの!」と妻が言い、夫がカチンと来て、ゴングが鳴るパターン。

このセリフは、自分を主語にしていない点で、相手にしてみたら攻撃と取られても仕方ない表現がまずNGです。また、「なにもしていない」が第二のNGです。

夫にしてみたら「なにもしていなくはない」と反論したくなるでしょうし、その流れになったら、妻の「自分の大変さをわかってほしい」という本流からどんどん離れた会話になってしまいます。

会話であるうちはまだましで、後味の悪いケンカになる可能性も大いにあります。


家事代行利用への一歩

そうならないためにも、まずは落ち着いて、一度、夫に自分のしている家事の大変さをわかってもらうよう工夫する必要があります。

たとえば、すべての家事とそれにかかる時間や労力を書き出してみる「家事の見える化」は、数字や論理を好む男性を説得するには役に立ちます。

検索すれば、「家事の見える化」に役立つアプリやチャートが出てきますよ。

さらに、家事代行のベアーズのサイト内の「あなたの家事は月給いくら?」を使えば、数分で、自分の家事がどれだけの市場価値を生む可能性があるかがわかります。

実際に、子どものいるママ何名かにやってもらったところ、自営業の夫と中1の娘と暮らす自由業のWさんで、17万円台で最低。それ以外は軒並み20万超えで、子どもの数が多かったり、ペットを飼っていたりすると、30万超えの方も数名いました。最高は6人家族で育児休暇中のUさんで、なんと50万超え!

内訳をみると、手抜きは掃除から、という人が多く、食事はなんだかんだ言っても自分で作っている人が多いようでした。東南アジアなどと違って、日本のお惣菜は高いですしね。

ちなみに筆者は30万円台でした。

実際の金額をみて、どう思うかは人それぞれだと思いますが、私が若干むなしくなったのは事実です。

いくらやっても無償の家事であるならば、家事のプロにお金を払って、自分がやる以上の質で家事をしてもらう、というのはアリかもしれません。

お金を払ってまで家事をしてもらうことや、家に他人を上げることに抵抗を感じる人も、まだ少なくないでしょうし、家事の大変さに理解のない夫からの反対にあうことも考えられますが、実際に自分の家事がお金に換算されたらどれくらいの価値があるかを知れば、夫を、そして自分を説得できるのではないでしょうか。


家事代行のありあまるメリットとは?

人に頼ることのメリット

実際に家事代行を使った人から出た感想で興味深かったのは、「予想以上に部屋がキレイになって、気分もあがった!」というものでした。

自分でやれば、確かにタダですが、気分が上がるほどキレイにするのは大変ですし、ほとんどの人が、気分が下がり過ぎない程度にキレイにするのがやっとなのではないでしょうか。

子どもが小さいと、床に食べこぼしをすることもしばしばですし、それを毎回掃除するだけで精一杯ですよね。

お金を払ってまで家事代行サービスを利用する利点は他にもあります。3時間で14品のおかず作りおきができるのは、プロならではでしょうし、あらゆる汚れの取り方を熟知して掃除に活用するのは、素人にはなかなかできることではありません。

また、家事から解放された時間で、自分を労わることも可能になります。子どもに対しても余裕をもって接することができますよね。

なにより、「人に頼ってもいいんだ」と実感できる体験は、何かと自分さえがんばればマインドに偏りがちなママの肩の力を抜くのに役立つでしょう。

人気ドラマ『逃げ恥』から学ぶこと

それでもやはり、家庭を安らげる場として維持していくにあたって、一番のパートナーは夫であることには変わりません。

夫婦という近い間柄から、ついお互い甘えが出て、感情的になってしまうこともあるでしょう。ですが、最初は好きあって一緒になったのですから、なんとか現状を打破して良い方向に持っていきたいではありませんか。

近年の大人気TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は、メインキャストの男女の関係が、雇い主と従業員という立場から始まり、恋愛が先ではなく後から発生した結婚を描いたものですが、原作を紐解くと、結婚して数年以上たつカップルにもかなり参考になる言葉がいくつも見受けられます。

原作の9巻で、就職を決めたみくりは、平匡から「もう雇い主と従業員ではなく、家庭を協力して運営する共同最高経営責任者だ」と伝えられます。

そして月イチで、経過報告会議を開くわけですが、そこでは、通常の家庭では感情が邪魔して冷静に伝えられないお互いの不満が、比較的平易な言葉で言い交されます。

「分担って 実は 結構やっかいじゃないですかね。
やって当たり前ってなって、できてないとイラッとするっていうか・・・しかもそのできてない基準は自分の中の採点で相手にはわからないっていう」『逃げる恥だが役に立つ』(海野つなみ著/講談社)

みくりは平匡より家計にかかるお金は出していない分、家事分担は平匡より多めです。そのこと自体には納得はしているのですが、平匡が担当している家事の質に対するモヤモヤを告白しています。

これは、夫に洗ってもらった食器に後から落としきれていない油汚れを発見した時の妻の気持ちそのままですよね。

家事分担をきっちり分けることが平等とは限らないという、多くの人がなんとなく感じているけれど、はっきりとは口に出せないモヤモヤをズバリと言い表していると思いませんか?

反対に、平匡は、みくりの掃除の質の低下が気になると発言しています。気になるところはそれぞれ違うのなら、いっそ分担はやめにして、気になる人がやればいいのでは、とみくりは提案します。

基本、自分のことは自分でして、その上で共用部分や食事などのは家事は自分がやるが、それはあくまで好意で、というみくりに、それではみくりに不公平ではないか、と平匡。

もしも好意で人になにかをしてもらったらどうするか、とさらに二人は話し合い、「役割と義務ではなく、感謝と好意で生活を回していこう」というところで落ち着きます。

自分の言い分ばかり押し付けるのではなく、ニーズの違いを確認し、よりよい打開策を練ることは、きれいごとのようにも感じますが、大事なことなのではないでしょうか。

「分担にすると、お金をより多く出してくれている平匡への感謝も感じなくなる」とみくりも言っています。

夫を「月一回給料を運んでくる人」にしないためにも、ぜひ、家事の現状把握から始めて、よりよい家庭生活のための改善プランを立て、定期的に経過報告会議もとい家族会議を開くことをお勧めします!

その上で、うまく家事代行サービスを利用することも、検討してみてはいかがでしょうか。

ちなみに蛇足ですが、会議中は敬語を使うなどすると、より冷静に話し合えるかもしれませんね。



(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

家庭内での家事を給料に換算していいなら、夫が働いて家庭を支えてることも給料に加算していいですね(笑。




みなさんも改めて、妻・母・彼女に感謝してみてはいかがでしょうか。
確かに家事はしんどいと思う。